溶融亜鉛めっき加工

溶融亜鉛めっき加工とは

さびから鉄を守る表面処理技術。

そのメカニズムは鉄の表面に亜鉛の皮膜を作り、鉄を空気から遮断することで鉄の腐食を防ぎ、さびから鉄を守ります。
溶融亜鉛めっきの代表的な優位性として、「耐食性」と「低ライフサイクルコスト」があげられます。溶融亜鉛めっきは他の表面処理と比較しても長期間にわたって鉄をさびから守ることができ、また長期間の耐食性によりメンテナンスコストが抑えられるため、低ライフサイクルコストが実現します。溶融亜鉛めっきは鉄に対する最も優れた防錆法であり、少ない資源を循環させて効率的に活用していく、環境にやさしい「循環型社会」の実現に必要な防錆法です。
実際、溶融亜鉛めっきが施された加工物は驚くほどあります。身近なところでは、立体駐車場、ガードレール、フェンス、標識柱や照明柱、電柱に取り付けられる金具(装柱金具)などがあります。ふだん見慣れた何気ない風景のなかには、意識しないだけでたくさんの溶融亜鉛めっき加工をした製品が隠れていて、私たちの生活を維持するうえで必要不可欠な表面処理方法です。

溶融亜鉛めっきの特徴

溶融亜鉛めっきは、電柱に取り付けられている様々な架線金物、駐車場のフェンスなど屋外の様々な構造物の表面処理に採用されています。その理由のひとつに、溶融亜鉛めっきの高い防食性がありますが、これは亜鉛という金属の特性による「保護皮膜作用」と「犠牲防食作用」という2つの特徴から成り立ちます。

【保護皮膜作用】
さびを防ぐ「保護皮膜作用」は、亜鉛めっきの表面に亜鉛の緻密な酸化皮膜が形成され、この酸化皮膜のバリア効果により純亜鉛層、合金層、鉄素地を空気や水から守ることでさびを生じにくくさせる作用です。
保護被膜作用
【犠牲防食作用】
亜鉛皮膜が欠損して鉄素地が露出したとしても、イオン化傾向の差によって欠損した周囲の亜鉛が鉄より先に溶け出して、電気化学的に保護することで鉄をさびから守ります。
犠牲防食作用

境川工業所のめっき加工

私たち株式会社境川工業所は、ナット、ボルトや取付金物といったいわゆる「小物」のめっき加工を得意としています。

溶融亜鉛めっき加工は、溶けてはいても粘り気のある亜鉛をワークの表面につけるため、ワークを亜鉛浴から引き揚げたときに 「垂れ」や「溜まり」がどうしても発生しやすくなります。
境川工業所は1989年より「JIS H 8641 溶融亜鉛めっき」の認証表示許可工場としてめっき加工を行っていて、長年培ってきたノウハウと技術力によって、垂れ、溜まりが発生しにくい仕上げ処理を行っています。

よくあるご質問

小ロットでの受付はしていますか?

はい、可能です。お気軽にお問い合わせください。

めっきの厚みはどの程度まで対応可能ですか?

JIS H8641で規格化されているHDZT35~77の範囲で対応可能です。

(ただし、ワークの厚みによっては希望膜厚で加工できない場合があります。)

鋳物のめっき加工はできますか?

鋳物のめっき加工は行っていません。

めっきの証明書は発行できますか?

はい、当社でめっき膜厚を測定し、測定結果にもとづいてめっき証明書を発行します。

お問い合わせContact us

TEL072-439-9101

月~金 8:15~17:00(祝祭日・年末年始を除く)